行き先の像がないものに、人は向かえない。
土星の衛星タイタンに人類が立つのは、数十年先です。技術のロードマップは描けても、そこがどんな場所なのかという像は、まだ社会にありません。
像がなければ、長い時間を支える動機も生まれません。ALTILANが技術の前に物語を置くのは、この順序が逆だと事業が続かないからです。
知らないことを、知らないままに描く。
タイトルの「未知の無知」は、私たちがまだ何を知らないのかすら知らないという状態を指しています。分かっていることだけで描けば、それは予想図になってしまう。分からなさごと画面に置くことを、制作の軸にしました。
探査機が持ち帰った観測、大気と液体メタンの循環、光の届き方。事実は事実として踏まえたうえで、そこから先を絵の側に委ねています。

作品は、長期の事業を支える基盤になる。
行き先の像を社会と共有することが、長期の事業を支える基盤になります。作品を見た人が「そこに行くのか」と分かった瞬間に、技術の話が意味を持ちはじめます。
